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SNOWSHOES INTERVIEW

WHY
MSR?

中井孝治とMSR

Photo: Tsutomu Nakata

M S R で歩く冬の日々

Photo & Words: Gaku Harada

長野の北信エリアに棲まうプロスノーボーダーとフォトグラファー。
彼ら2人は頻繁に雪山へ登り、
滑るのに適した斜面とベストなタイミングを定めては、
その刹那を求めて稜線近くで夜を明かす。
この日もいつものように美しい時間を、美しい場所で過ごしていた。

FAMILY SNOW WALKING

小さくて大きな冒険

Photo: Takanori Ota

Behind the Development of New Binding

Photo: Tomoki Fuse

開発者に聞く
パラゴン・バインディングへアップデートした背景

PARAGON BINDING REVIEW
from

TOMOKI FUSE

Photo: Go Ito

PARAGON BINDING REVIEW
from

TAKAHARU NAKAI

Photo: Tempei Takeuchi

スノーシューの使い心地

ー初めてスノーシューを所有したのはいつごろですか?
20歳頃だったと思います。今から14~15年ほど前ですかね。グレー色のデナリを買って使っていました。壊れるまで使おうと思っていたけど全然壊れなくて、アラスカに撮影トリップへ出掛けている時に、現地で新しいライトニングに買い換えました。

ーなぜ最初のスノーシューにMSRを選んだのですか?
その理由は単純で、周りの先輩や仲間が全員M S Rを使用していたからです。クライミングのサポートになるからテレベーターの存在も理由のひとつですけど、「スノーシュー=MSR」でしょ、と思っていたのが正直なところです(笑)。

ーでは実際に使用してみたMSRスノーシューはどうでしたか?
他ブランドのシューを使用したことが無いので、比べることは何ひとつできないですけど、やっぱり硬いところを直登する時や、トラバースで歩くシチュエーションでかなり助けられていると感じています。ライトニングに履き替えてからはその感覚がもっと強くなったようにも。山を登っている時に、ライトニングを使用していない周りの人がアイゼンに履き替えるようなところでも、僕はライトニングのままで大体行けてますから。

ー中井さんがスノーシューを使用するエリアやフィールドとは?
基本は北海道ですけど、先シーズンで言えば、1 1月の札幌手稲山で滑走した時から使い始めて、12月、1月には尻別岳を3回ほど登りました。あとは富良野岳周辺やロードサイドなどで使うことが多いです。特に富良野岳を含む十勝岳連邦のようなアルパインエリアは、滑る面は柔らかいけど、登るところは大体硬いところなのでライトニングが理想的です。

ーちなみに、ライトニング アッセントのヒールストラップは固定して使っていますか? それともその都度調整しますか?
僕は固定して使うようにしてます。毎回調整するのは手間なんで、ベルトの穴をフックに差し込んで型が付くようにしてますね。それでカカトを乗せてから甲の3本のストラップを締める感じです。

新しいポールの使い心地

ー新しいポール ダイナロック エクスプローラーの使用感はいかがですか?
ずっと前からMSRのポールを使っていたんですけど、新しいポールの方がかなり快適なのでありがたいです。

ー快適とは、具体的にどのような部分でしょうか?
以前のモデル(シュアロック)もとても軽くて好きだったんですが、新しいポールが採用しているフリップロックが調子いいんです。例えば、テント泊などの前日にポールを乾かすことができない状況で、もし水分が凍ってポールのロック部分が氷で膨張しても、ダイヤルを回すだけで簡単にきつく締めることができるんですよ。だから今までよりもタフに使えるようになったと感じてます。

ーフリップロックのダイヤルはグローブしたままでも調整できますか?
厳冬期はミトンのかなりぶ厚いグローブを使っているんですけど、それを履いたままでも調整は簡単にできてました。バックカントリーをメインに滑っている人にとっては、ありがたい性能ですよね。

ー中井さんは折りたたみ式のアッセントではなく、3節のエクスプローラーを使っていますが、その選択はなぜですか?
実はこれまで一度も折りたたみ式のポールを使用したことがないんです(笑)。ただそれだけの理由なんですよ。食わず嫌いみたいな。軽くて収納サイズも小さくなるからそれは魅力に感じているんですけど、なぜか3節のモデルの方が安心感があるんですよね。オートマチック車よりミッション車が好き、みたいな感じですかね。アナログな方がしっくり来ています。

ーバスケットに返しが付いて、MSRスノーシューのテレベーターを引っかけられますがいかがでしたか?
確かに便利でした。ポールを天地逆に持ちかえることなくできるので。ただ、今までの癖でテレベーターを上げようと思うとすぐ逆に持っちゃうんですよ(笑)。それでもうひとつ気づいたんですけど、グリップ自体の返しも強くなっているから、基本的にテレベーターの上げ下げが楽になってますね。

中井孝治 : 11歳でスノーボードを始め2度の冬季オリンピックに出場。その後、地元の北海道やカナダでバックカントリーの魅力にハマり、ニュージーランドやチリ、アラスカにも足を運ぶほど。現在でも活動のフィールドは山深いが、オリンピックなど大会の解説も含め、スノーボードの魅力をダイレクトに伝える活動も精力的におこなっている。

午前3:00 / 標高1900m
森の中に張ったテントから出た僕は、真っ暗な中でヘッドランプをつけ、スノーシューの3本あるス
トラップを寒気と眠気と一悶着しながら締め上げていた。はっきり言ってまだまだ寝ていたい。だが時間だけは刻々と進み、狙っている斜面の色に間に合わなくなってしまう。お目当ては前日の夕方に“ハッシー”ことライダーの橋本貴興と下見済みだ。

朝日が照らす美しい斜面を狙い、毎冬懲りずに登り上げて通い続けているのだが、空がオレンジ色に焼ける夕日のタイミングはいつも逃してきた。大抵の理由は吹雪かガス。だからテントを張ることもできなかったし、もともと朝日狙いだから、「夕日でなんかできたらいいねー」と毎度同じ会話をしながら下山していた。
ところが、斜面の下見が主な予定だったこの前日は、滑り降りるほんの数分間だけ夕日と山と僕らの歯車があってしまったのか、大自然が創り出す即興でなんとも言えない素晴らしい瞬間を、スノーボードのおかげでかけがいのない時間にすることができた。
そんなこんながあるもんだから、テント場では夜更けまで盛り上がり……って言っても8時前には 2人ともマーメイドスタイル(下半身だけを寝袋に入れ横ばいになっている状態)でお互いのケツ を寝袋越しに感じていた。改めて文字に起こすとはっきり言って気持ちが悪いが、狭いスペースに 広がる荷物や、そこでの食事、会話など、互いの癖を理解し合っているからこそ問題なく過ごせて いるいつもの空間。翌日の予報は晴れ。“2時ゴソ3時出”を言わずとも理解していたのか、いつの 間にか隣人の彼はグーグーといいサウンドを奏で、寝付きの悪い僕は夢と現実を彷徨っていた。気がつけば2時を回り、隣ではゴソゴソし始めている。
ここからはお互いソロで登りソロで滑り降りる。イメージの中では、やがて空がインディゴブルーに染まり出し、妖艶なパープルが空間を彩り、淡い赤があたりを優しく包み込む。そして瞬く間に雪面が深紅に染まる。太陽が上がった朝焼け終盤にはオレンジ色のゴールデンタイムがやってくる。 「ピンクチャレンジ」と称して朝焼けを狙い始めてもう何年になるだろうか。今では光が創る空と雪 の色まで選ぶようになってきている。それもこれも信頼できる仲間と長年愛用してきた道具があればこそのタイムワークであったりもする。

最後のストラップを締め終わり息苦しかった姿勢を正して、だいぶ待ちわびているハッシーとイメージをすり合わせる。無駄ではない無駄な会話をちょっと楽しんで互いの顔色を確認し別れを告げた。あとは即興で起こる自然とのセッション。これ以上ない最高の楽しみを胸に秘め、笑顔で再会する事を約束し眠い目をこすりながら登り始めることにした。

橋本貴興 : Hassyのニックネームで親しまれるスケートボーダー&スノーボーダー。過去3度のスケートボード全日本チャンプの経験を雪山に持ち込み、現在はホーム北信五岳のベストコンデションを探求し続ける。

原田 岳 : ルーツは東京の下町戸越エリア。現在は長野北信をベースに日本国内を愛犬のホワイトシェパード"シャカ"と共に東奔西走し写心活動をする人見知りで利き目は左目のフォトグラファー。

斜度もなく木の間隔も広い、穏やかな森の中で子どもとライディングセッションしてハイファイブ。そんな幸せな時間をいつか迎えるためにも、まずは手軽な雪上散歩で子どもと一緒にスノーシューイングを体験してみてはどうだろう。
今回、子ども用のMSRスノーシューを体験してくれたのは、豊かな自然が広がる長野県飯山市にお住まいの高野さんファミリー。スキーやその他のアクティビティーも含めた生活環境から仕事に至るまで、自然と触れ合い続けている高野さんに初スノーシューを体験したお子さんの様子を伺いました。

ー今回お子さんといった場所はどのような場所でしょうか?
飯山市内の希望湖です。森の中の静かな湖が冬は一面の銀世界になります。車道からは最短で300m程でアクセスでき、往路が下りで復路が登り。スノーシューを履くことができる位の子どもなら問題なくアクセスできます。

ーお子さんの反応はどうでしたか?
体験中は、スノーシューがどうこうという意識をまったく持つことなく楽しんでいました。雪上を歩く、思いきり走るというだけでも普段と違う感覚なので楽しめますし、疲れたら(飽きたら)雪を掘ったり、積んだりと、砂場のような遊びもできました。スノーテーブルを作る時も、雪を踏み固めたり、スコップで掘ったり、真っ白な森の中で静かに過ごす時間も体験でき、冬の寒さ、温かいスープやミルクティーが体を温める感覚など、自然の楽しさ、美しさ、そして厳しさを体感する小さくて大きな冒険だったと思います。また、動物の足跡を見るだけでなく、彼らが何を考えて歩いていたのか行動を想像してみたりもしました。

ー高野さんにとって子どもたちと雪上で過ごす時間はどのようなものでしたか?
子どもたちと同じように楽しみ、自然を満喫できました。正直、子どもの防寒対策や足元の寒さへの不安もありましたが、回数や経験を重ねることで解消すると思います。斜面ではうまく歩けない子どもの様子を見たり、サポートしたり、そのうちに歩かずおしりで滑ったほうが楽だと覚えて楽しんで滑るような学習を見て、子どもらしさと成長の両方を感じた時間になりました。

ー子ども用のMSRスノーシューを実際に使ってみた感想をお聞かせください。
装着の容易さと強度感というかMSRの安心感がありました。持ち運び時のコンパクトさも良かったです。年齢にもよりますが、2度目、3度目にはサポートなしで装着できるのではと思います。装着しやすいけど外れにくい、というのもさすがの設計です。また、せっかく家の周りに豊富な雪があるのでその楽しみ方としてもっと提案できると感じました。夏場日常的に遊びに行く場所が、雪が降ることでなかなか行けない場所になる。ということは、家の周りに小さな冒険フィールドが広がっているということですから。

ーちなみにお子さんはどんな靴を履いていましたか?
一般的なウィンターブーツです。

ー子どもとスノーシューイングを楽しみやすい、具体的な場所などはありますか?
自分の生活している環境の近くで言えば、斑尾高原、なべくら高原(森の家周辺)、戸隠の鏡池周辺など、いずれも手ごろなコースというだけでなく、拠点施設があってより安心できます。斑尾高原の「山の家」となべくら高原の「森の家」は、スノーシューのレンタルも充実していて、特に「森の家」には子ども用のスノーシューも充実しているので、親子での体験には向いているかもしれません。

高野賢一 : 長野県飯山市在住。飯山駅観光交流センターに勤務し、山岳高原や河川などのアクティビティから里山文化体験などを提供する。
www.shinetsu-shizenkyo.com

『安心感と使い心地はそのままに、より簡単な脱ぎ履きを可能にしました。』



安心感のあったバインディングをリニューアルした意図は?

これまでのストラップシステムは機能性、信頼性も高く、ユーザーからの支持も大きいギアでした。ですが北米、ヨーロッパなどでは、レクリエーションやマウンテニアリングにおけるストラップシステムの脱ぎ履きが、たとえ安心感があったとしても、非常に手間のかかる作業と捉えられることもありました。安心感と使い心地を犠牲にすることなく、その手間をどれだけ簡単にすることができるか? それが今回のデザイン変更における最大のポイントです。

スノーボード・ギアという認識の強い日本は、世界的には希なケースなんでしょうか?

日本は世界的にも特別なスノーシューの使い方をしています。北米、ヨーロッパ、特にスイスではスノーシューの使い方は多様化していて、特にアッセントシリーズはハードなマウンテニアリングに使われることが多いです。世界の名峰を制覇することを目的とした“ピーク・バガー”と呼ばれるクライマーやアルピニスト、マウンテニアラーから絶大な支持を受けています。

双方のユーザーを満足させるバインディング開発は難しいのでは?

根本的な部分に目を向けると、クランポンという機能を必要とするうえではどちらも非常に似ています。マウンテニアリングでもスノーボーディングでも、目標へ辿り着くまでのテレインは同じだと思っていますから。大きな違いはスノーシューを使って降りるか、そうでないかという点だけです。ただし、使用するブーツのサイズ感が大きく違います。ここが難しい点です。その双方ともにフィットする幅広い調整が可能で、かつ、これまでよりも簡単な脱ぎ履きを実現するというテーマですから。

パラゴン・バインディングはそれを実現できたということですか?

以前のストラップシステムでは足の位置を決めるのが少し難しかったですよね? 新しいデザインでは、ブーツをバインディングの奥まで入れ込むだけで、スノーシューのパフォーマンスを最大限発揮するポジションに固定できます。フィールドでストラップの締め付け作業だけに集中すれば良くなったんです。またメッシュ構造はスノーボードブーツや他のフットウエア全体を包み込み、足への部分的な圧迫感を取り除く。まるでグローブをはめたようなフィット感を得られるのも特徴です。

それでいて、安心感と使い心地に変わりはないと?

そのとおりです。メッシュストラップ、ヒールストラップ、そしてバインディングベースで構成されていますが、ウレタン製のメッシュストラップとヒールストラップはMSRのラボと山でのテストを繰り返し、軽さ、耐久性、そして低温での性能に優れていることを確信しました。とくにメッシュストラップに関しては我々が求める性能を完璧なまでに満たしてくれています。

バインディングベースの構造も新しくなりましたね?

バインディングベースもウレタン製で、ステンレス製のスパインフレームを内蔵しています。メッシュストラップへの変更に伴い、ブーツのソールと接するエリアだけに硬いフレックスを与え全体の構造を確実に支えています。前述した、スノーシューのパフォーマンスを最大限発揮するポジションにブーツを固定できる特徴と合わせ、クランポンを効率的にコントロールする最高のフィットを実現しています。

Steve Schwennsen(スティーブ・シュウェンセン) :
シアトルに本社を構える「カスケードデザイン」でMSRのプロダクトデザインを担当。大学でメカニカルエンジニアリングを専攻後、航空宇宙業界で油圧式ランディングギアのデザインに従事。最大の趣味であるサーフィン、スノーボードを中心としたアウトドアスポーツへの情熱からカスケードデザインへ移籍し現在へと至る。

ウレタン製のメッシュストラップ


ベースに浮き出る突起がステンレス製のスパインフレーム

『万能で安心して使えるライトニングアッセントの完成形』



白馬ではどのようなロケーションでスノーシューを使用していましたか?

八方尾根や遠見尾根など急峻でタイトな場所はスノーシューが有利です。シーズン中は週に1~2回ほど使用していました。尾根地形は雪があまり積もらずカチカチなことが多いので、MSRスノーシューが強いんです。スプリットに比べてモードチェンジも早く、何度も登り返しをするような撮影でも使っていました。もちろんハイシーズンのディープパウダーでも使ったし、アイゼンを必要とする稜線までもスノーシューで歩きました。

ずばり、使用感の部分でこれまでのバインディングとの違いは?

圧倒的に脱ぎ履きが早くなったこと。ストラップ自体の素材感が少し柔らかくしなやかで、クセがつきにくくなったなど、誰でも簡単にわかりやすく装着できるようにアップデートされていると思います。あとは、ブーツソールとの接触面にしっかりとしたプレートが入って靴の形に沿った形状になっていることや、ブーツがズレにくい様に凹凸が増えたことで、簡素化されたメッシュストラップでも高いホールド性を可能にしてるんだなと感じました。そのため、これまでのモデルと変わらず、固い雪でもしっかりグリップするし、トラバースでも抜群の性能を発揮してくれます。

山の上で使用する際、脱ぎ履きの早さは利点になりましたか?

かなり利点になっています。フロントストラップも自分のブーツにあった穴の位置に固定してしまえば、あとはカカトのストラップを締めるだけなので、サンダル感覚で履けます。風が強くて早く動きたい時や、フラットのない急斜面などでの履き替えはスムースにおこなえました。

結果的にパラゴン・バインディングはどうですか?

これから新しいスノーシューを購入する、または買い換えたいという人にはオススメです。ぶっちゃけ今までの3本ストラップでも問題なかったけど、よりシンプルで効率的に進化した結果が今回のリニューアルだと思います。MSR製品のコンセプトって「シンプル」「丈夫」「直しやすい」だと聞いているけど、山奥などの僻地で使う道具にはとても重要な要素。今まであったいくつものトラブルを考慮したうえで完成された製品だと思うんで、1シーズン白馬を中心に使用し続けてきたけど、大きなトラブルはなかったし、万能で安心して使えました。そういう意味では、このパラゴン・バイディングはライトニングアッセントの完成形と言っても過言ではないと思います。

布施智基 :
白馬のガイドカンパニー「C O L O R S P O R T S」でリードガイドを務め、毎日のようにバックカントリーへ足を運ぶ。
休日も仲間と探検・開拓、撮影などで山に入るため、シーズンの始まりから終わりまでを山中で過ごすキワモノ。

『結果的にパラゴンじゃなきゃ嫌!ってくらい調子いいです。』



先シーズン、どのようなシチュエーション、ロケーションでパラゴン・バインディングを使用してきましたか?

昨年の1 2月にハート・フィルムのクルーでカナダのレベルストークへ行った時から使い出しました。標高2,000mにあるロッジにステイしながら、毎日ハイクアップするカナダでの時間で、新しいバインディングにもすぐに慣れた感じですね。帰国してからは、今年リリースするムービーの撮影で、札幌近郊の深雪のロードサイドから、カリコリの急斜面、岩場などがある十勝岳連峰のアルパインエリアなど、僕が行けるすべてのエリアで使いまくりました。撮影も多かったんで、今年はジャンプを踏み固める時にもよく使ってましたね。

3ストラップのモデルとの違いをどう感じましたか?

これまでの3ストラップのバインディングと比べて、とにかく脱ぎ履きの時間が短縮されたことが一番の違いです。山の上では時に過酷な状況もあるので、この時間の短縮って部分は使っていてかなり大きなメリットだと感じました。ハイク中の小休憩のタイミングなんか、再び履くのを手間に感じて、スノーシューを脱がずに休むことも多かったんですけど、パラゴンにしてからは休憩時間にすぐ脱ぐようになりましたね。

では使用感について聞かせてください。

メッシュで足の甲が全面覆われている分、これまでよりも圧迫感がないので、一番最初に履いた時は不安に感じました。でも結局のところ、これまでの使用感と変わらずに安心して使えました。固い斜面をトラバースする時に、横方向への動きにメッシュが耐えられるのか? という視点でもチェックしてましたけど、サンプルモデルでは少しだけ感じた不安点も、製品ではしっかり修正されているので、これまでとまったく変わらない安定した使用感だと思います。

その他、使用してみて感じたことなどありますか?

大した情報じゃないかもしれませんけど、バックパックに括りつけた時、これまでのようにストラップがプラプラしないんですよ。滑りに影響のあることじゃないですけど、見た目がスッキリしているのはいいですね。

結果的にパラゴン・バインディングはどうですか?

もう前のモデルには戻れません(笑)。使用感って部分では変わらない安定感と安心感があるのに、とにかく脱ぎ履きが早くて楽なんで、結果的にパラゴンじゃなきゃ嫌です! ってくらい調子いいです。

中井孝治 :
11歳でスノーボードを始め2度の冬季オリンピックに出場。その後、地元の北海道やカナダでバックカントリーの魅力にハマり、ニュージーランドやチリ、アラスカにも足を運ぶほど。
今秋には自身のスノーボードムービー『PURE JAM』をリリース予定。