インタビュー

Interview

ゆらめく小さい炎は、心を豊かにしてくれる。

「UCOのキャンドルランタンとの出会いは、約10年前だったと思います。アメリカを旅しているときにフリーマーケットで中古品を手にとって、ひと目惚れして買ったのがはじめての出会いです。それからショップで新品を買ったり、アメリカのオークションサイト『eBay』で古いモデルを買ったりして、いまでは7つ所有しています。本体に内蔵されたスプリングがキャンドルを押し出して、最後まで使えるギミックが秀逸で、しびれました。アルミやブラスの素地のものが特に好きですね。正直、コイツに明るさは求めていなくて、キャンドルの小さい炎は心を豊かにしてくれるんですよ。まわりの雰囲気を柔らかく、温かく、和ませる。そして、キャンドル1本でも、冬場には心強い熱源になります。ソロテントで灯せば室内が暖かくなりますし、コーヒーの入ったカップを上においておけば保温ができます。キャンプのときでも、山登りのときでも、1つあればなんだか安心させてくれるギアです。いざというときの防災グッズとしても使えますしね。

 子供が小さかったときは毎週のようにキャンプに出かけていました。最近は、子供も親の手を離れ、オトナ同士のキャンプが多いですね。子供がいたときはLEDランタンとか使いやすくて安全な光源ばかり使っていましたが、オトナのキャンプになったとたんキャンドルランタンの出番が増えました。闇を照らす明るさよりも雰囲気を演出する光を求めているからでしょう。寒い時期はフロアレスのシェルターを張るんですが、焚き火を囲むみたいにキャンドルを中心に置くと、シェルターがいい感じのラウンジになります。やっぱり人間は裸火を見ていると心が落ち着くんでしょうね。ホヤがあるとはいえ多少は炎がゆらぐので、それが心地いい。

 替えのスペアキャンドルにいろいろ種類があるのもいいですね。柑橘系の爽やかな香りを発するシトロネラとか、100%天然素材で煙が少ない蜜蝋とか。このUCO純正キャンドルのいいところは、蒸発してなくなることです。ダラダラと下に溶けたろうが垂れてこない。たまに風で本体が強く揺れると、ろうがガラスのホヤについて白く固まることがありますが、そんなときは熱湯に入れて溶かせばキレイになります。

 はじめてキャンプしたのは、高校生のときに北アルプスの立山へ夏スキーに行ったときでした。雷鳥沢でテントを張っていたんですが連日雨で、装備もすべてずぶ濡れになるし、ひどい目にあいました。あんな時にも体を少しでも温め、心を穏やかにしてくれるキャンドルがあったら、ずいぶん違ったかもしれませんね。アウトドアの思い出としてそんな経験があるから、このキャンドルランタンに惹かれるのかもしれません。

 UCOにリクエストがあるとすれば、ベージュやオリーブグリーンなどシブめの色を展開して欲しいですね」

階段の踊り場に飾る。非常灯としても有効だ。
ガレージでキャンプの準備中。さてどれにしようか?

アクタガワ・タカトシ

アウトドアやファッション業界でコンテンツ制作やプロダクトデザインなどさまざまなプロジェクトに携わるクリエイティブディレクター。現在は通年キャンプをベースに、冬はバックカントリースキー、夏は登山やダウンリバーと自然を謳歌する2児の父。

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